泌尿器科とはどんな病院?
泌尿器科は性病になったときの受診先の一つとしてよく紹介されますが、どんな病院なのかよくわからない方も多いでしょう。
泌尿器科が診ているのはまず尿路の病気です。
腎臓、膀胱、尿道という尿の流れのどこかが病気になったときに専門的な診察と治療をしているのが泌尿器科なのです。
こちらではさらに男性の生殖器も専門的に診ています。
露出している男性器の異常や病気はもちろんですが、外からは見えない前立腺といった生殖器も対象にしています。
泌尿器科とはこのように男女両方の尿路と、男性の生殖器を専門としている病院です。
泌尿器科が診ている性病とは
男性の性器が性病に感染したとき、尿路か男性器が感染部位となることが多いのです。
たとえば患者数の多いクラミジアや淋病に感染したとき、最初はまず尿道炎が起こることが多く、それが悪化すると前立腺に菌が到達して前立腺炎が起こる場合もあります。
どちらも泌尿器科の診察領域ですからこちらで診察と治療ができるのです。
それ以外の部位で起こる性病について対応できるかは病院次第となります。
たとえば女性の性器クラミジアや性器淋病の感染部位は膣内となり、尿路ではありません。
このような性病は泌尿器科では診られないこともあるのです。
特に性病科なども標榜しているわけではなく、本当に泌尿器科単独の病院の場合は注意が必要です。
女性の性病や喉の性病などを診られるか不安なときは事前に問い合わせるといいでしょう。
泌尿器科での性病治療の費用とは
病院の治療費がいくらになるかは保険が使えるかどうかでかなり変わりますよね。
泌尿器科とは保険適用の病院になることも多いですが、絶対ではありません。
特に男性の性病やED治療などを中心にしている泌尿器科の場合、自由診療のみという病院もあります。
性病は保険診療をしている病院で相談すれば、その病気の種類によっては保険適用で診察や検査、治療を受けられます。
特に理由がなければ保険診療をやっている泌尿器科で相談するといいでしょう。
性病は医師の診察だけでの診断ができず、検査が必要になることが多いためです。
自由診療で検査を受け、さらに診察料も薬代もすべて自己負担となると1回の受診で1万円以上の出費となることも珍しくありません。
保険適用になれば費用もグッと安くなります。
病気の種類にもよりますが、クラミジアや淋病の場合は初診時に検査料もあわせて3000円ほど、薬代で2000円ほどになる場合が多いです。
ただしまったく症状がない場合は初診だけ自由診療となる場合があるため、多めにお金を用意しておくといいでしょう。