性病の潜伏期間について

性病の潜伏期間

性病に感染するとただちに症状が出るのかというとそうではなく、一定の潜伏期間を過ぎてから症状が出る場合が多いです。
ですから性行為やオーラルセックスなど、性病に感染するかもしれない行為の直後、症状や異常がないからといって性病の心配がないわけではありません。

病気の種類によっては潜伏期間が長く、少し時間が経ってから症状が現れることがあり、いつ感染したのか特定が難しかったり、潜伏期間中にも性行為などし、感染を広げたりする場合があります。
これら潜伏期間についても性病の知識として知っておくといいでしょう。

クラミジア

性器クラミジアとは性器に感染するクラミジアという種類の病気です。
男性の場合は排尿時のいたみやかゆみ、違和感、尿道からの膿といった症状が出ます。
女性の場合はおりものの増加、軽い不正出血といった症状が出る場合もありますが、症状が出ない場合も珍しくありません。
潜伏期間は1~3週間ほどとなります。

性器淋病

クラミジアに似た病気で、性器に感染する淋病という病気です。
男女ともに自覚症状は似ていますが、男性の場合はクラミジアよりも強い症状が出る場合があります。
女性の場合はやはり自覚症状が出ない場合も多く、気づきにくい病気です。
潜伏期間は1~7日ほどとなります。

咽頭クラミジア

先にご紹介したクラミジアという病気が喉に感染したものです。
自覚症状は喉の痛み、違和感、不快感、微熱など軽い風邪のようなものですが、男女ともに症状が出ない場合も多く、感染に気付きにくい病気です。
潜伏期間はやはり1~3週間ほどとなります。

咽頭淋病

クラミジアと同じく、喉に感染した淋病となります。
自覚症状も同じく喉の痛みや違和感、微熱といった軽い風邪のような症状となりますが、無症状となる場合も多いです。
潜伏期間はやはり1~7日ほどとなります。

梅毒

感染してから経過した時間に応じて症状が変わるのが特徴の病気です。
しかし初期は症状が軽く、感染に気付きにくいのですが、次のステージに進むと全身にバラ色の発疹が出るため、この段階では異変に気付けることが多いでしょう。
さらに病気が進行すると後遺症が残ったり、命に関わったりする恐れがあるため、感染の可能性に気づいたら早めに治療を心がけましょう。
潜伏期間は2~3週間となります。

不安があれば性病検査を

一部の病気とともに性病の潜伏期間をご紹介しましたが、このほかの病気でもやはり感染直後からすぐに症状が現れるとは限りません。
潜伏期間には注意し、性行為などからかなり時間が経っていても性病は疑い、性病検査もぜひ考えてください。
費用は症状があれば保険適用となります。
症状がないときは自費診療となるため、病院ごとに費用を確認して利用するといいでしょう。