性病による前立腺の病気
前立腺とは男性だけが持っている生殖器の一つで、膀胱の下のあたりに位置しています。
こちらが病気になることもあるのですが、特に性病が原因で起こる病気というと細菌性の急性前立腺炎があります。
クラミジアや淋病に男性器が感染するとまず尿道炎が起こり、そのまま治療が遅れると細菌感染が拡大することがあるのです。
尿道を通って前立腺にまで菌が到達すると前立腺炎が起こります。
排尿時の痛み、頻尿、残尿感、排尿困難のほか、股の付け根当たりの痛み、寒気、発熱などもともなうなど尿道炎のみの場合と比べて比較的激しい症状となる場合もあります。
細菌性の急性前立腺炎の治療法
原因は前立腺にまで到達した細菌ですから、これに効果のある抗生物質を使います。
症状によっては飲み薬だけとなる場合もありますが、症状が重い場合は注射や点滴での投与となったり、さらには入院が必要になったりする場合もあります。
前段階となる尿道炎に比べると少し重い病気となりますから、できるだけ早めに泌尿器科を受診して適切な治療を受けてください。
治療にかかる期間はケースバイケースとなるものの、1~2か月近くかかる場合もあるなど長引くことのある病気です。
治療費はいくらかかる?
治療が長引く場合があることや、場合によっては入院が必要になることなどから、治療費を具体的にいくらとはご紹介できないのですが、尿道炎の治療よりは高くなることが多いです。
ある事例では入院費込みで10万円以上となっており、さらにそこから抗生物質の処方も始まるため薬代が別途かかるという状態となりました。
早めに受診すれば入院が必要なくなって治療費を抑えられることもありますから、症状がある方は早めに受診するといいでしょう。
尿道炎の段階で治療しよう
先にご紹介した細菌性の急性前立腺炎は性病のクラミジアや淋病による尿道炎が悪化することで起こる可能性があります。
尿道炎の段階で治療すれば症状もまだ軽くて負担も減りますし、入院などが必要ない場合も多いですから治療費もお得です。
尿道炎の症状は排尿時の痛み、違和感、不快感などのほか、尿道からの膿といったものです。
高熱や寒気などはない場合が多いですから日常生活への影響もまだ軽い病気です。
治療法は同じく抗生物質となり、クラミジアの場合は飲み薬、淋病の場合は飲み薬のほかに注射や点滴での投与となることもあります。
この段階で完治させれば前立腺の病気につながる可能性も低くなります。
すでに性病かなと思う症状がある男性は早めに泌尿器科や性病科で相談するといいでしょう。